油彩[モネへの手紙]シリーズはパリの美術館からサンフランシスコに戻った2日後、2004年7月に始まりました。シリーズの源は パリのマルモッタン美術館(Musee Marmottan)で出会ったあるひとつのモネの作品から受けた、かつてない感動でした。それは深く優しくありながらあまりにも強烈で、同時にモネの偉大さへの畏怖の念というべきものでした。
アトリエでまっさらなキャンバスを前に、ただ 筆を走らせ、絵の具を重ね、作品を描き上げていきました。そして絶えずモネに問いかけている自分に気付きました。「モネ、いったいどうやってあれを?」「時間と光と風と動きをどうしてあんな風に平面上に、、、?」と。数ヶ月後のオープンスタジオ(アトリエ公開)で完成した6点を発表する際、題名を考えたとき、自然に「モネへの手紙 1頁」「モネへの手紙 2頁」、、、となりました。発表以内10日ほどで全6点が手を離れました。これが私のLetter to Monet「モネへの手紙」シリーズの始まりです。
2004年-2014年 油彩原画「モネへの手紙」シリーズ210点完成
195点 個人アートコレクター所蔵および企業所蔵